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色彩セミナー


                  色彩が心理状態に及ぼす影響

私たちは普段、たくさんの色に囲まれて生活しています。目に見えているものの色だけではなく、太陽の光が作り出す目に見えない色(代表的なものでいえ ば紫外線や赤外線)もあります。そしてそのたくさんの色に、私たちの心理状態は大きく影響を受けているのです。

例えば人は赤い部屋では時間を長く感じ、緑の部屋では短く感じるという傾向があります。ある実験で、ふたつのグループの人たちに全員時計をはずしてもらい、ひとつを赤い壁の部屋へ、ひとつを緑の部屋へ入れ、3時間の会議を開きました。すると赤い部屋のグループは6時間くらいに感じたと答え、緑の部屋の人たちは2時間くらいに感じたと答えました。

また海外のあるバス会社では、後部座席に乗客を座らせるために、明るく目立つ色を使っていますし、最も脳を刺激する黄色を、通学路に使っている町もあります。無意識に選択したつもりが、実は環境に左右された結果......ということもありえるのです。


           「色」を認識するために必要な条件とは…

私たちが「色」を認識するために絶対に必要なものは、『光』です。もしもこの世に光がなかったら、色という概念もまったく生まれてなかったでしょう。

また光の他に「色を見るための条件」として、「大きさ」があります。色はある一定の大きさがなければ、正確にその色を伝えることはできません。小さ過ぎるものは、例えば白と黄色は混同され、黒と紺、青と灰色、赤やオレンジはピンクなどと混同されてしまいます。そしてもうひとつの条件は、「変化」で す。私たちの「感覚」は、まったく変化しない状況の中では、刺激の強さに関わらず「ないものと同じ」になってしまうのです。

例えばある実験で、オレンジ色のピンポン玉をふたつに割って目にはめ、カーテン越しに太陽を見させたところ、最初はオレンジを認識できるが、3分もしないうちに色味が消え、灰色に見えてくるというのです。つまり光と、大きさ、そしてある一定の変化がなければ、私たちは色を認識することができないの です。


              血圧に影響を与える、部屋の色とは?

「春眠暁を覚えず」といいますが、女性の場合、低血圧などの理由で朝起きられず、一年中眠い…という人も多いのではないでしょうか。

実はこの血圧と色には深い関係があります。ある調査報告では、青い色を基調にした部屋で過ごすと血圧が下がり、赤い色の部屋では血圧があがることが証 明されています。ある医者が、動悸、息切れが激しい高血圧の女性の治療を行う際、短期間、女性を緑色の部屋で過ごさせたところ、上が245ミリHg あった血圧が、180ミリHgまで下がったというのです。緑色と青には同じ効果があるため、このような結果になったと考えられています。

つまり高血圧で悩む人は、青や緑を基調にした部屋で過ごせば血圧が下がり、低血圧で朝が苦手な人は、インテリアに赤を使うようにすれば血圧が上がります。ただし、赤のシーツや赤のカーテンなど、身の回り全てを赤にするのは、視覚から入る刺激が強過ぎ安眠できなくなるので、ほどほどにしましょう。


        心や身体に影響を与える、「音と色」の関係

音によって受ける刺激が色を感じ取る器官にも働きかけ、音刺激によって色を感じることを「色聴」といいますが、この「音と色」の関係を使うとさまざまな効果を得ることができます。

たとえば優しく、ゆったりとした旋律の曲は、紫や青など心を癒す色を感じることができます。疲れが溜まったときなどはベッドに横になり、優しい旋律の曲をかけて紫や青などの寒色系をイメージすると、心と身体が癒されるはずです。

リズム感のあるサウンドは、赤や薄い緑を連想させ、目覚めをよくします。創造力を喚起させるのは、アップテンポの曲がオレンジや黄色をイメージさ せるので、エネルギーが沸きます。またさわやかで鳥が羽ばたくようなイメージの音楽で、明るい青を連想させるものが効果的です。

このように、一見何の関係もないような「音と色」が、人間の心理にどのように関わるかを知り、効果的に使うことによって、心 や身体に大きな影響を 与えてくれるのです。


        精神世界の表現や信仰の中で使われる色の効果

近年、カラーセラピーやカラーコーディネートなどの言葉が普及し、色が不思議なパワーを持っていることは、誰もが認識しています。しかし言葉の新しさに反して、実は色が持つパワーに対する認識は、かなり古くからありました。

例えば階級や権力を表す象徴として使われたり、呪術や信仰などにも使われてきました。日本の色彩の使い方は中国の影響が強く、陰陽思想に基づいています。陰陽思想は、陰陽五行を定めたものであり、五色、五方〈方位〉、五感、五臓(人体)、五星があり、人体から惑星まで、すべてひとつの宇宙であるという考え方です。

この中国に五千年前からある思想が日本でも取り入れられ、神社の五色の幕や懐石料理の色使いなどの形で、現代でもその影響は残っているのです。また神道における禊ぎを表す白に対しては、日本独特の信仰があります。そこから白には、精神集中や瞑想効果などの心理作用が働くとして、武道着などは白が使 われているのです。


              スポーツと色の深い関係

最近、スポーツ界でも成績を上げるために「色」の効果を使うようになっています。サッカーなどのユニホームが一段とカラフルになってきたのも、そのひとつです。カラフルなユニホームは選手のやる気や闘争心を喚起させ、観客も色によって興奮するという二重の意味で効果があるのです。

シカゴ・フットボールの前ヘッドコーチは、選手用に控え室をふたつ用意し、休憩用の部屋は鎮静効果のある青に、作戦用の部屋は刺激効果のある赤に塗り ました。同じ理由で、ニューメキシコ大学の選手控え室は赤、対戦チームを迎える部屋は青だそうです。

また使用する器具なども段々派手になってきました。真赤や黄色に塗ったハードルを使って、実際に小学生に走らせたところ、白黒のハードルより早く走れたという実験結果がでたそうです。子供なので、いつもと違う色に面白さを感じたともいえますが、この実験によって「色」には恐怖心をなくす効果もある と考えられています。

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